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ビスクドール制作記~上級編

新しくお人形を作るので、制作過程をアップするよ。 ビスクドールの作り方に興味がある人は要注目です。 いつ完成するか見ものだネ。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十四

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お手手の作り方の続きを

解説しまーす。

 

十三、最初に床の水平を確認します。

型取り後、天地の面が平行でないと、

後で型を押さえるときに

不具合が生じるからです。

 

二枚の板の間に粘土をかませて、

水平になるよう調節しております。

 

 

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 十四、シリコーンを流し込みます。

一人で撮影しているため、

ピントが合ってませんが・・・。

 

気泡が入りにくいように

高い位置から、一本の糸になるように

垂らしています。

 

 

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十五、シリコーンが硬化したら、

ひっくり返して、原型を埋めていた

粘土を除去します。

 

指の間の粘土も丁寧に取りますが、

難しいようなら無理に取らなくても

良いです。

 

粘土が取れたら、全体に

離型材を塗り、反対面も

型取りします。

 

 

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型取り後はこんな感じです。

画像では玉に合印を入れておりますが、

無くて良いでしょう。

 

 

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十六、型を割り、全ての指の先に、

空気抜きの溝を掘っておきます。

画像では少し分かりずらいですが、

両面に行います。

 

 

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十七、型の内側に離型材を塗り、

押さえ具で押さえます。

玉にも離型材を塗り、型に嵌めこみます。

 

今回の場合鋳込み口が小さいので、

念のため粘土で堤防を作っていますが、

上手く狙ったところに注型出来れば、

やらなくても良いです。

 

 

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十八、後はレジンを注入するだけです。

ちなみにわたしが使っているのは、

ハイキャストミニという、

シレンフリーの品です。

 

 

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無事にレジン原型が

出来ました。

 

この後、他の部品と同様に

表面処理を行います。

 

 

・・・たぶん、これを読んでいる人の

大勢が、「こんなことしなくても、手だけ

ラドールで作ればいいんじゃないの?」

と思っているでしょう。

 

別に石粉粘土が好きな人は、それでも良いです。

 

私が石粉粘土を使わないのは、

乾燥待ちによる時間のロスや、

粘土を付けるとき馴染みづらいといった、

成形性の悪さによります。

 

それとラドールの粒子は、

細かいようで、結構荒いです。

細部を作るときに、ケバケバに邪魔されるのも、

ラドールを使いたくない理由の一つです。

 

 

ただ、今回おこなった、型取りの手間と

シリコーンのコストを考えた場合、

私自身、どちらを我慢するか、

判断に迷う所ではあります。

 

 

余談ですが、レジンで球体関節人形を作るのも

ありかも知れません。

 

レジンだと個人で用意できる設備では、

中空にするには難しいため、

制作不可能だと思っていました。

 

しかし、だいぶ前になりますが、

どなたかレジンで球体関節人形を作る

技法書を出しておりました。

 

どうやって中空にしているのか、

興味深かったので、立ち読みしたところ、

長いドリル刃を使って、穴開けしておりました。

 

その潔さというか、強引な手法に

ある意味感心したのですが、

こういうやり方もありだと思います。

 

ただ、お人形が大きくなるほど、

穴開けが難しくなるのと、

コストがかかりすぎます。

 

趣味でやる分にはいいかもしれませんが、

作品を販売することを考えると、

素材が素材なので、量産品との

差別化を図るのは難しいだろうと思います。