ビスクドール制作記~上級編

新しくお人形を作るので、制作過程をアップするよ。 ビスクドールの作り方に興味がある人は要注目です。 いつ完成するか見ものだネ。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十八

f:id:jikiningyou:20170215014429j:plain

腕の型取り中。

 

以前の記事で、型取りする際に

切金を差して堤防を作ると書きましたが、

上の画像のように、三角の

粘土紐で行っても良いです。 

 

私は小さい物の場合は、

粘土で堤防を作っています。

 

自分でやりやすいと思った

方法でやって下さい。

 

*-*-*-*-*-*-*

 

トースカンの使い方は、

昨日の解説を読まれた方には、

だいたいご理解いただけていると

思います。

 

とは言っても、私の使っている物を

用意するには、木工の技術が必要なので、

「こんなの作れないわ」

と言う方がほとんどだと思います。

 

しかし私と同じものを

用意する必要はありません。

使えれば何でもいいので、もっと

楽で安価に作れる方法を提案します。

 

 

f:id:jikiningyou:20170215014549j:plain

 ≪材料≫

・適当な端材…心臓部と基部にする。

・φ10及びφ6の金属パイプ

・蝶ボルトか化粧ネジ:二本(M4~M6)

 

実物を作っている時間は無いので、

CGで作ってみました。

 

単にドリルで穴をあけて

刺すだけなので非常に簡単です。

 

10ミリの穴に10ミリのパイプは

入らないので、10.1ミリとか、

パイプの穴は少し大きめに

あけるとよいです。

(逆にボルト穴は微かに小さい方が良い)

 

ボール盤の無い人は、ホームセンターで

穴を空けてもらいましょう。

その際、ついでに板も切ってもらえば、

らくちんです。

 

真鍮パイプの先端は、

竹槍のように斜めに

落しておくと良いです。

 

*-*-*-*-*-*-*

 

仮に自分が弟子をとるような

ことになった場合、

最初に道具の研ぎ方を教えつつ、

トースカンを作らせると思います。

 

理由はというと、

まず研ぎというのは

工芸家にとって基本技術だからです。

 

道具が研げなければ、彫刻刀も

切り出しも革包丁も使えません。

靴を作る際、カッターなんかでは

革はきれいに切れません。

 

そもそも工芸家にとって

自分が使う道具を自分で作ることは、

当たり前のことです。

 

売っている物であれば、

わざわざ作るよりも、

買った方が良いでしょう。

 

しかし、世の中自分の都合で動いてません。

求める道具が何処にも売っていない

などということはよくある事です。

 

道具作りを嫌がらずにできる人は、

もの作りの適性があると

思って良いでしょう。

 

それと道具は自分で調整

しながら使うものです。

鑿や鉋は、研いだり下端を

調整しないと使えません。

 

それらを扱うことは、工芸家として

重要な感覚を身につけるのに、

とても効果的です。

 

*-*-*-*-*-*-*

 

人形制作者以外にも、当ブログを

見る方がいるかもしれませんので、

参考までに私の使っているやつを

上げておきます。

 

あくまで参考です。

人形制作者は、真似しなくて良いです。

 

 

f:id:jikiningyou:20170215014819j:plain

初期に作った物は、画像のように

楔で固定する仕様でした。

これでも使えないことは無いのですが、

微調整がやりにくいです。

 

f:id:jikiningyou:20170215014908j:plain

そのため今ではネジで

固定する物を使っています。

もし自分で作るなら、ネジで

とめるようにすると使いやすいです。

 

ネジが直接柱や竿に当たると、

傷みが早いため、当て木を付けています。

内部は当て木をコの字型になるように

鑿でえぐり、そこにステンレス板を切ったものと、

四角ナットが収まるようになっています。

 

使う材料ですが、私は

チーク、桑、花梨などで作っています。

これらの材は乾燥後の狂いがほとんどないのと、

桑と花梨は単に好きなため、よく使います。

 

ただ、トースカンの場合は

特別に寸度安定が要求される

わけではないので、

あまりこだわる必要は無いです。

 

初心者にはアガチスや栂(この二つは

ホームセンターでも売っている)

あるいはマホガニー等が使いやすいでしょう。

 

自作したい人は

参考にして下さい。