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ビスクドール制作記~上級編

新しくお人形を作るので、制作過程をアップするよ。 ビスクドールの作り方に興味がある人は要注目です。 いつ完成するか見ものだネ。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十七

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腕の型取りがまだ終わって

いないのですが、頭に手を加えつつ

トースカンの具体的な使用方法を

説明致します。

 

一枚目の画像のように

水平線を引くのはもちろん・・・

 

 

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壁に沿って正中線を

引くことができます。

 

正中線のみならず、

トースカンの刃の高さを

調整することで、左右対称な

位置関係を確認できます。

 

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例えば、目頭とか肩とかの位置を

確認する際、先ずは片方を罫書きます。

それを百八十度向きを変え、

同じように罫書きます。

 

そうすれば左右対称に、

墨付けができます。

 

 

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あるいは、このような

使い方もできます。

 

刃の反対側はタッチ仕様に

してあるので、頭や体の幅を、

左右から確認することもできます。

 

 

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これは玉の位置を測っている所です。

これをそのまま反対側に持っていけば、

玉を埋める正確な位置を

求めることができます。

 

トースカンを三つ用意するのは、

前後、左右、高さの三つの軸を

同時に確認することができるからです。

 

ただし、支柱の基部がゆがんでいては

この使い方はできません。

 

先日、支柱基部を全て

直角に加工しておくべし

といったのは、このためです。

 

正確な支柱と、垂直な壁と、

トースカンの三つが揃って

始めて真価を発揮します。

どれか一つでは、あまり意味がありません。

 

 

一つ、勘違いしないで頂きたいのは、

こうやって確認するのは、

初期の概要を作る段階で、

特に有効だということです。

 

仕上げ段階(特に顔)では、

あまり道具を信用しない方が良いです。

 

そして制作物が小さくなるほど

誤差の影響が大きいので、

要注意です。

 

私はきっちり道具を作っているので、

目で見たときと、測ったときで

あまり齟齬がないのですが、それでも

最終的には、目測で形を決めております。

 

 

問:人間の顔も体も実際は

左右対称じゃないでしょ?

別に対称に作らなくても

いいんじゃないの?

 

答:たしかに厳密に左右対称な形を

作る必要はありません。

 

測りながら作る理由の一つは、

単に早く作れるからです。

特に体を作るときは、

作業的に非常に楽です。

 

それと、同じ非対称な物であっても、

意図的にそうしているのと、

そうなってしまっているのでは、

内容が全然違うのです。

見る人が見れば、その辺はすぐに分かります。

 

左右の違いを、あえてそのままにしたり、

意図的に左右差を作るには、

正確な位置が分かっていることが

前提なのです。

 

さらに言えば、測ることで

自分の癖に気付く事ができます。

確認を繰り返すことで、だんだん

目の精度が高まるものです。