ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十三
これから腕を仕上げまーす。
でも書くことが無いでーす。
というわけで、今日も
私が使う道具について
解説してみます。
お人形は立たせた状態で作るのが、
わたくしの流儀です。
そのためには何らかの方法で
お人形を支えなくてはなりませんが、
複数の部品から成り立っているのが
球体関節人形です。
そのため普通の人体彫刻を
制作するように、背中の一点で
支えるわけにはまいりません。
そこで知恵を絞って考えたのが、
専用の支柱を作って、各部を
一つ一つ支える方法でした。
二本の柱を立てるのが特徴なので、
二本支柱と呼んでいます。
支柱の各部分の(私が勝手に呼んでいる)
名称は上記の通りです。
最初に作ったときは、基部に
四角いほぞ穴を二つあけて、
そこにアルミの角管を差して
いました。
しかし現在はL字のアルミアングルを
ネジ留めしています。
これなら使わないときは、
ネジをはずして、押し入れに
しまっておけます。
裏面にはキャスターを付けています。
単に向きを変えるだけなら、
手ロクロなど回転盤に乗せて
作れば良いです。
しかし私の場合、向きを変えるだけでなく、
位置の移動も出来るようにしておく
必要があります。
キャスターの高さは、それぞれ
微妙に違うため、台の高さが
変わってくるのではないだろうか?
最初はそう考えたりもしたのですが、
意外と大丈夫なようです。
微妙に四つの角の高さは、違うのですが、
誤差の範囲内です。
動いてほしくないときは、
ゴムの楔(ドアストッパーを切った物)
を挿しておけば、固定できます。
ただ、粘土はかなり重たいので、
よほど小さくて軽いお人形でなければ、
固定する必要はないと思います。
続く。