ビスクドール制作記~上級編

新しくお人形を作るので、制作過程をアップするよ。 ビスクドールの作り方に興味がある人は要注目です。 いつ完成するか見ものだネ。

鳥目箱で回転体を作る 第五夜

十、縄を巻く

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芯棒にしゅろ縄を巻きます。石膏の厚みを一定にし、食い付きを良くするのと、軽量化のためです。

制作物が大きい場合はワラ縄を使い、小さい場合はタコ糸などを使うとよいです。

巻くときは、芯棒の回転と同じ方向に巻くとほどけるので、回転方向と逆向きに巻きます。

結構きつめに巻いておいた方がよいです。足で縄をふんづけながら引っ張るようにすると、うまく巻けます。

 

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石膏の厚み分(大きさによるが五~十五ミリくらい)を残して、巻き終りは釘を刺して固定します。

巻けたらコンロで焙って、縄のケバを焼き取っておきます。

 

これで準備完了です。

・・・と言いたいところですが、挽く前の準備として、もう少しやっておくことがあります。

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棒を回しやすいように取っ手を付けます。これなら片手でも回せるので、あると便利です。

画像の取っ手の下あたりに、板をかませて鳥目箱を傾斜させてありますが、これは芯棒が手前にずれるのを防ぐために行っています。カマボコ板くらいの厚みで十分です。

 

ついでにもう一つ。

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これは私のやり方なのですが、棒が上に浮くのを防ぐため、消しゴムとクリップで押さえるようにしています。これなら棒の取り外しもしやすく、意外とずれません。

また、前ズレ防止板にだいぶガタが来ているので、回している最中微妙に軸が前後します。そのため最近はクランプを使って固定しています。

これらの工夫でブレずに挽き上げることができています。

 

 

十一、成形

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石膏を溶く容器は最低二つ用意し、それぞれ水を入れておきます。石膏用のゴムボウルや、琺瑯ボウルが便利です。

片方の容器に石膏を溶いて、適度な硬さになるまで待ちます。

スラリー(硬化前の石膏のこと)が適度な硬さになったら、棒を回転させつつヘラで付けていきます。注意することは石膏を付け始めたら、基本的に逆回転させないことです。

挽き型の裏に石膏がくっつくと、めんどくさいことになります。

 

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石膏が硬化するにつれて、形になってきます。一回目は表面が荒れていますが、それで構いません。

一度挽き型に付着した余計な石膏を除去しつつ、もう一つの容器に新たに石膏を溶きます。たくさんは要りません。

このとき回転を止めないのが望ましいです。それゆえ一人でやるときは、ここからの操作は全て片手でおこなわなければなりません。

あるいは一度棒を取り外してから、石膏を溶いても構いません。その場合はついでに挽き型をきれいにすると良いでしょう。

その方が丁寧なやり方だし、私も大きめの物を挽くときはそうする場合が多いです。

 

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スラリーの用意ができたら、すぐにトロトロの状態でかけてやると、表面がきれいに仕上がります。

 

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表面がきれいになってきたら、再び余計な石膏を除去しつつ、手水をつけて挽き上げます。

 

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特に目立ったキズも無く、だいたいいいなと思ったら挽き型から外して完成です。

画像のは惰球にしてあるので、少し軸方向が短いのが解るでしょうか。

 

少しくらい挽き目が残っていても、あとでやするので問題ありません。

気になるなら、挽き型をはずした箱にセットして、回しながらヤスリを当てても良いでしょう。私はやりませんが。

 

三十分くらいで石膏が硬化するので、芯棒から外し、乾燥させます。

ちなみに棒を抜いた穴は埋めない方がよいです。乾燥が遅くなるばかりか、湿気がこもりカビが生えます。

 

まだつづくよ。