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ビスクドール制作記~上級編

新しくお人形を作るので、制作過程をアップするよ。 ビスクドールの作り方に興味がある人は要注目です。 いつ完成するか見ものだネ。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十

部品が仕上がったら、一度原型を粘土から石膏に置き換えます。 粘土原形のままでは、やすりがけができないので、いきなり鋳型を作ってしまうと、表面が荒いものになってしまいます。 先ずは割り線(パーティングライン)を書いていきます。スコヤを使うとよ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十九

完成品は玉の受け部分に、クッションとして皮を貼ることになります。 そのため原型段階では、革の厚み分として、すこし玉受けを削っておかなければなりません。 削る量は一ミリ程度です。削った後は今まで納まっていた玉より、半径一ミリ大きい玉をあてがっ…

鳥目箱で回転体を作る 第六夜 最終回

球体の作り方自体は、昨日までの記事で紹介した通りです。そのため鳥目箱講座は前回までの内容で終わりにしようと考えていました。 ただある実験をしたので、補足説明のついでに、今日はそれを書いておこうと思いました。 以前にもなんとなく書いた記憶があ…

鳥目箱で回転体を作る 第五夜

十、縄を巻く 芯棒にしゅろ縄を巻きます。石膏の厚みを一定にし、食い付きを良くするのと、軽量化のためです。 制作物が大きい場合はワラ縄を使い、小さい場合はタコ糸などを使うとよいです。 巻くときは、芯棒の回転と同じ方向に巻くとほどけるので、回転方…

鳥目箱で回転体を作る 第四夜

六、補強合板を切る 厚み9ミリのベニヤ板を、鳥目箱の寸法に合わせて用意します。完成したブリキ板を、合板の端より5ミリくらい、ひさしのように出して、形を写します。 挽き板より大きめに切り取るため、写した形の五ミリくらい外側に線を描きます。 糸ノ…

鳥目箱で回転体を作る 第三夜

昨日の記事で間違った記述があったので、訂正しておきました。 誤:30ミリ以下の玉に、6ミリの棒を使う 正:39ミリ以下の玉に、6ミリの棒を使う 四センチ未満の玉だと、直径六ミリの棒を使うということです。すみません。 今日も玉造りの続きです。 四…

鳥目箱で回転体を作る 第二夜

昨日に引き続き、玉コロの作り方を解説していきまーす。 ≪用具・材料≫ 鳥目箱 芯棒(真鍮かステンレス丸棒) 接着剤 薄美濃紙 コンパス・製図用具 しゅろ縄 釘 レール釘 ヌカ釘(小さい真鍮製の釘) ブリキ板(トタン板) 精密ヤスリ ベニヤ板(9ミリ厚) …

鳥目箱で回転体を作る 第一夜

昨日予告した通り、今日から何日かにわたって鳥目箱で回転体を作る技法をお伝えします。 そもそも鳥目箱とは何かと言うと、前にも書きましたが、もともとは金属鋳造の世界で原型を作るための技法です。 伝統的に壺、花瓶、鼎など器物や、あるいは梵鐘等の原…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十八

一応手が出来あがりました。 本当は昨日両手を作り、型取りを片面行うつもりだったのですが、予定より時間がかかりすぎてる・・・。 昨日の工程表の通り、この後原型を一度石膏に置き換えます。 しかし手だけは特殊なので、シリコーンで型を取った後、レジン…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十七

各部品の最終仕上げに入るのですが、今回は手から攻めることにします。 指先を作るときは、一度指だけを切り取って作るとぐらぐらしないためやりやすいです。 当ブログもだんだん見てくれている方が増えてきたようで、ありがたいことです。 読んでくれている…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十六

再度全身を組み立てて、形の微修正と最終確認を行います。 ばらす前に概要は出来上がっているので、殆ど変更はありません。 今回はこんなところで良しとしておきましょう。 ここまでが、原型制作の第三段階です。 次から各部品の最終仕上げに入ります。

年明けクロッキーに行ってきた

今日は年明け初のデッサン会がありました。 本当はお人形を作りたかったのだけど、四月まで会の会計係をやらなければいけないので、仕方なく行お人形作りの一環として、クロッキーしに行ってきました。 私が思うにビスクドール本体(服とかは別です)を作る…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十五

足も作っておきます。 この段階では、足を取り外して、きっちり作ったりはしません。 後で再度全身を組み立てて、形の最終確認をします。 その前に外して位置がずれると、面倒くさいことになります。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十四

膝の可動域を確認しながら脚を作ります。 可動域と同時に、ノギスなどを使って、脚の長さを確認しておくことも重要です。 大きいノギスがなければ、こういう測り方でも良いと思います。 私は測りながら作っているので、今回の部品の長さは左右でほぼ同じでし…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十三

今日は腿を作っています。 腰を外すことで、今まで見えなかった部分に手を加えます。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十二

腿を作ろうと思ったのですが、その前に股関節の可動域を確認します。 腰と腿が、ぶつかるところをそれぞれ削って調整します。 手順としては・・・ ・腰と右腿の可動域を調整 ・右の腿と同じように左の腿を作る ・左の腿と腰の関節を調整する ・右腿と右脚の…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十一

腹部を制作中です。 ・・・まだ途中ですが、眠いので明日にしよう。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十

今日は胸部を作っております。 固定したままだと、背中側が作りづらいので一旦外して作ります。 私の支柱は着脱出来るように、各部品の中にこのような木片を埋めてあります。 これにより着脱可能でも、プラプラしないという条件を満たしております。 六角の…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十九

後はひたすら作り込んでいくだけです。 この段階に差しかかると、お人形作りも徐々にきつくなってきます。 こういうあおりの視点で作っていると、首と肩が痛い・・・。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十八

個別に部品を作る際、ある程度進捗したら全てを組んで全体を見ます。 確認を怠ると、後で困ったことになります。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十七

今日はお手手を作ってます。 とは言っても、まだ仕上げるほどには作りません。 他の部分と同じ程度には作っておきます。 手を作るのは、少々厄介です。 自分の片手を見ながら作るのと、固定出来ない部品のため、もう片方の手で持って作ります。 そのため両手…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十六

今日は上腕を作っています。 やはり棒のようにならぬよう、注意して作ります。 塑像における造形のコツは、むやみに撫でない事です。 素人は、作り途中でやたら撫でて、手跡を消したがりますが、時間の損失につながるだけでなく、それでは造形がうまくいきま…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十五

さて、お正月三が日も終わり、お人形作りを再開します。 今日は腕を作ってみます。 左右対称に作るように意識することも大事ですが、厳密に対称にする必要はありません。 それよりも人形の腕はただの棒のようになっている物が多いので、ちゃんと腕になるよう…

初詣に行く

初詣壱。 近所の氏神様、お稲荷様へ御挨拶に行く。 私の場合、これなくして人形作りなどありえません。 それくらい重要です。 初詣二。 靖国神社へ詣でる。 英霊の皆様に意思を申し上げる。 私の場合、これなくして人形作りなどありえません。それくらい重要…

年始の御挨拶

新年明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い致します。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十四

そろそろ細部も作り始めます。 お人形の場合、衣装を纏わせることを計算して作らなければ、いけません。 よく着物の前を肌蹴させて着せている作家さんがいます。 やたら体を反らせたりして、ちゃんと着られる体型に作っていないからだと思います。 もしかし…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十三

だんだん完成に向かいつつあります。 後は造形を進めるだけなのですが、その際の注意点がいくつかあります。 一つは、とにかく全体を意識しながら作ることです。 視野狭窄になって局部的に作ってしまうと、後でおかしなことに気付いて、やり直す可能性が高い…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十二

全ての部品を組んで、全体を見ながら体型を調整します。 私のやり方は、腕に穴をあけて、そこに鬼目ナットを埋めて(胴には埋めない)、針金を刺して固定しています。 手は細めの針金で鎹を作り、留めています。 こんなんで大丈夫なの?と思われるかもしれま…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十一

昨日に引き続き、腹部に玉を埋めます。 七、再度玉を取り外します。赤鉛筆の印は、右側にしか付けていないので、反対側も同じように印を付けます。これは目測で良いと思います。 八、赤鉛筆のしるしに従って、削ります。 画像のように玉のキワ、稜線近くは段…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二十

いよいよ最後の玉を腹部に埋め込みます。 一、先ずはこんな半球を用意します。 胴の前後幅をノギス等で測り、半球の前後を削っておくとよいです。 二、思い切って、胴をえぐります。 「きゃあ!痛い!」 三、一度胸部を外し、玉が収まるように腰と胸の粘土を…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十九

玉を左右対称な位置に埋め込むのに、私は自作のトースカンを使っています。 先に埋めた玉の、左右、前後、上下の位置をトースカンで測り、反対側にコピーする要領です。 わざわざ自作する理由は、市販のトースカンだと高さが足りないのと、金属製で重いから…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十八

部品を組み立ててみる。 気になる箇所は色々あるけど、おいおい作り込みながら、修正していきましょう。 まあ、概要はこんなものかな・・・。 大きな問題はなさそうなので、残りの玉を埋め込みます。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十七

手を作る。 設計図に従って作ってみます。 この段階では、あまりきっちり作る必要はありません。 本体に付けてみて、様子を見るのが、とりあえずの目的です。 大きさと、だいたいの形状確認が出来ればそれで十分です。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十六

腕を付けてみました。 設計図通りに作ってみたところ、少し細いな・・・。 頭と腕だけは、どうしても別に作ることになります。 作っては確認を繰り返し、調整していきます。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十五

玉の周辺を整えながら、右半身を主に作り込んでいきます。 今のところ玉の位置は、こんな感じで問題なさそうかな?

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十四

玉が用意できたら、関節に埋め込んでいきます。 左右同時にやらずに、半身だけ行い様子を見ます。 右半身を先行させて作り、左半身を右半身に合わせるようにします。 関節の玉は石膏でできているので、乾燥後に防水処理を施しておいたほうが、丁寧なやり方で…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十三

お人形進捗。 首周りをなんとなく作り進めてみる。 部分的に先走るのは、本当は良くないです。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十二

お人形進捗。 玉の準備をしつつ、顔を先に作ってみる。 顔だけほぼ出来上がってしまいました。 顔だけ先に作るとは言っても、ときどき体に乗せて全体のバランスを見ております。

コラム◆デッサンてなあに?

久しぶりに近所のデッサン会で、人体クロッキーをやってきました。 玉コロが出来上がるまで(乾くまで)上げるネタがあまり無いので、余談としてデッサンの話をしてみます。 お人形制作者の間でも、ときどきデッサンの重要性を説く人がいます。しかし私とし…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十一

お人形の形が大まかに出来たら、関節に玉を当てはめていきます。 まだ必要な玉が揃ってないのですが、ストックがある分は、さっさと玉を嵌めてしまいます。 関節の玉が決まっていたほうが、作り込むには好都合だからです。 もし作り込むにしたがって、玉の大…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の十

玉を作りました。 画像では解りづらいかもしれませんが、少し惰球にしてあります。 股関節と膝の玉は、わざと惰球にすることで、腿や脛が勝手に縦軸方向に回転するのを防ぎます。 昨日申し上げた通り、これは鳥目箱(トリメばこ)と言う技法で作っています。…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の九

ある程度本体の造形が進んだら、関節に球をあてがっていきます。 うーん・・・過去に一ミリ刻みで色んなサイズの玉を作ってきたのですが、幾つかちょうど良い大きさのが無いようです。 新しく作らなくては。 玉コロは、画像に写っている鳥目箱(トリメばこ)…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の八

頭を本体に乗っけて様子を見ます。 ――と思ったら、うっかりしており、支柱が出っ張りすぎていました。 仕方なく首の玉を削って対処します。 何とか乗っかりました。 ――ここまでが第一段階です。今回の原型は高さが90cmを超えているので(支柱台含む)、…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の七

頭部を作ります。 画像は正中線を引いているところです。 頭だけは設計段階で大きさが確定しているので、顔の幅や長さなどほぼ正確に作ってしまいます。 頭の大きさが決まっていると、目玉の間隔も事前に割り出せるので、最初から埋め込んでおきます。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六

頭部だけは別に作るので、やはり専用の支柱を用意します。 本体の支柱も同様ですが重要なのは、 一、着脱が出来ること。 二、基部の角を、全て直角に加工しておくこと。 この二点です。 直角にしておく理由は簡単に言うと、左右対称の物体を作るためです。 …

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五

腕を付けてみました。 これはバランスを見るための、一時的な物です。 それ故この段階では、あまりきっちり作っておく必要はありません。 今回のお人形は六頭身です。 けっこう幼児体型です。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四

背中側です。私は必ずお人形が立った状態で作ります。 寝かせて作ったりすると、背中が見えないため、非効率すぎます。 三百六十度、全方向から見て作業を進めることで、的確な造形が可能になります。 普通、お人形は立った状態で飾るので、作るときから立た…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三

初期段階では、関節の処理とかはあまり気にせずに、普通に人体を作るつもりで行います。 最初になんとなく設計図を用意はしますが、その通りに作ろうとはしません。 最終的な形は、粘土を盛りながら決めていきます。 理由は平面上でバランスよく見えても、実…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の二

とりあえず粘土を大雑把にくっつけていきます。 当たり前ですが、下の方(足元)から順に付けていきます。 冬なので気温が低いため、粘土が固くて大変・・・。 ちなみに使っている粘土は、レオンクレイの黄色です。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の一

さて、お人形を作るとしますか。 球体関節人形の場合、専用の支柱を用意しなければなりません。 普通の人体彫刻と違い、球体関節だと複数の部品から成り立っているからです。 各パーツを、個別に支える必要があります。