ビスクドール制作記~上級編

新しくお人形を作るので、制作過程をアップするよ。 ビスクドールの作り方に興味がある人は要注目です。 いつ完成するか見ものだネ。

制作記

鋳型の完成・・・制作記九十九

型が乾いたら、鋸で四隅をぶった切ります。 型をゴムで縛り、切る位置に 鉛筆で線を引いておきます。 石膏は濡れているときの方が柔らかいので、 ある意味切りやすいです。 しかし今回のように切断距離が長いと 水分の影響で刃がくっついて 動かなくなります…

鋳型の仕上げ・・・制作記九十八

型取りが終わったら、角を面取りしておきます。 エッジが立ったままだと、少し触っただけで 欠けたりします。 鋳込み作業中にその破片が泥漿に混ざったりすると 面倒くさいことになるので、必ずやりましょう。 削る道具は何でも良いです。 注意点としては赤…

鋳型作り、完成に向かう・・・制作記九十七

さて、久しぶりの更新なので、 どこからだっけ。 ・・・・・・。 石鹸を塗ったらまた板で囲って しっかりと紐で縛ります。 そして板と型の隙間を粘土で目止めします。 原型には離型材を忘れずに吹いておきます。 まあ、前とやることは同じなので 特に説明す…

石鹸どめ・・・制作記九十六

やべぇ、最近超絶忙しい。 正直人形どころじゃない・・・。 でもほんのちょっとづつでも 諦めずに更新していきます。 年内に洋服着せるまで完全に 仕上げるつもりだったけど ちょっと無理かなー。 それはともかく、底面の型取りをしていきます。 先ずはズレ…

反対面を型取りするよ・・・制作記其の九十五

カリ石鹸を塗ったら反対面の 型を取っていきまーす。 まあ、やることとしては 前とおなじように・・・ ・作業台の水平を確認する。 ・鋳込み口を整える。 ・カリ石鹸を塗った板で原型と型を囲む。 ・板を糸でしばる。 ・板の隙間を外側から粘土で目止めする…

いよいよ石膏を流しまーす。・・・制作記・九十二

いよいよ石膏を流し込むのですが、 スラリー(溶いた石膏)をどのくらい 用意すれば良いのかというと・・・ 型枠の内寸とほぼ同じ量なので、 深さ、長さ、幅を測って算出します。 今回の場合、深さが最深部は11センチあるのですが、 それで計算すると余り…

続続続続・胸部の型取り・・・制作記九十一

なんだか続が多くなってしまったな・・・。 明日からもっとまともなタイトルを考えよう。 板との間に隙間があるので、 石膏が漏れないように、 棒などを使ってならしておきます。 この段階では粘土が凹んでいても、 後で削れるので、端の部分は しっかり撫で…

続続・胸部の型取り・・・制作記八十九

概ね原型を埋めることができたら、 寄せ型を一旦取り外し、 水に浸け、吸水させます。 こうするのは、型を取ってから だいぶ時間が経ち、乾燥しているため 流した石膏の水分が奪われる危惧があるためです。 それを防ぐため、私は念を入れて やっておりますが…

胸部の型取り・・・制作記八十七

さてと、股関節は無事に出来たので 胸部の型取りに戻りましょう。 鋳型の厚みですが、図で示すように 最薄部で四センチくらいは 必要だと言われます。 小さい型だともっと薄くてもいいのですが あまり薄いと、泥漿が着肉しないので、 この場合は四センチはあ…

股関節が外れないとき・・・制作記八十六

昨日は股関節の玉受け部分が、 がっちり食いついて外れなかったのですが、 その対処法に付いての説明です。 この場合としては、確実に外すためには もう少し大きめに作っておけば良いです。 上の画像のやつは、少し大袈裟ですが、 これくらい大きくしておけ…

寄せ型を仕上げる・・・制作記八十四

昨日は作図している時間がなく、 説明が中途半端でしたが、 ↑こういうことを言いたかったんです。 画像右側のように、型を組むことで 寄せ型が固定されるように作るのです。 こうしておけば、ずれたり 抜けたりするようなことはありません。 対して左側は、…

鋳型づくり、玉受けを作る・・・制作記八十三

赤鉛筆で書いた割線に従って、 玉受けの周囲に粘土で堤防を作ります。 後は石膏を溶いて流し込み、 硬化を待ちます。 肩関節のアンダーカットを避けるため、 この部分に小さな別型を作り、 主型(おもがた)で抱き込むようにするのです。 こういう型を寄せ型…

鋳型作りを開始しまーす。ああ、気が重い。・・・制作記八十二

重い腰を上げて、いよいよ恐怖の鋳型作りです。 毎日五十分づつでも、少しづつ進めよう。 ん。この新聞紙、産経らしく両陛下の写真が カラーで大きく載っている・・・。 これでは使えないな。 代わりに朝日でも使っておきますか。 こういう敷き紙みたいな用…

やっと終わった・・・。制作記八十一

しかしエアブラシの掃除が、超面倒くさいです。 持ってない人は、わざわざこんなもの 買う必要ありません。缶サフで十分です。 それにしても、やっと石膏原形の研ぎ作業がおわった・・・。 というより飽きてきたので、この辺で終わりにしておきます。 気付い…

研ぎ方の補足・・・制作記八十

思い出した。 なんか時間のロスが多いなと 思いながらやっていたのですが、 適正なサフの盛り方をしていませんでした。 効率のいいやり方は次の通りです。 上の画像の矢印で示したあたりに盛ってみます。 まあ、頭頂付近は髪の毛で隠れるので、 本当はこのく…

細かい気泡を埋める・・・制作記七十八

・・・いかん。 前回の更新からだいぶ時間が空いてしまった。 やることが単調なため、作業があまり進まないし 筆も乗らないです・・・。 まあ、だんだん形が整ってきて、研ぐのも楽になっております。 もう少しの辛抱です。 上の画像は三回目のサフ吹きが終…

まだまだ研ぐよ・・・制作記七十七

まだまだ研ぎ仕事が続きます。 初心者さんの目には、単調な作業に 写るかもしれませんが、そうではありません。 当たるを幸い、ヤスリで ただツルツルにすれば良いのではなく、 この段階でも造形し続けているのです。 粘土原形を作るときは、粘土を 付けたり…

さらに研ぐ。ひたすら研ぐ。・・・制作記七十五

研ぎ仕事は部屋を暗くして、 一方向から光を当てると、凹凸が見やすいです。 明るい環境だと形状を見誤りやすいので 気をつけましょう。 細かい部分もピンセットを使って 丁寧に研ぎます。 手を動かすストロークが長くなるほど 作業は早くなりますが、形はそ…

石膏原形を研ぐ。 ・・・ 制作記七十四

全ての部品にサフを吹き 傷と穴をパテで埋めたら、原型を 研いでいきます。 最初は荒目のヤスリで研いでいくと良いでしょう。 使うのは240の耐水ペーパーと、 スポンジやすり(中目120~180)です。 紙とスポンジそれぞれに利点があるので 使い分け…

石膏原形を作る・其の五 ・・・ 制作記七十二

さて、日付が変わってしましましたが 予告通り本日からブログの再開をいたしますか。 陶器作りの方は、どっさりやることがあるのですが、 まあ一段落したといえばしたので、 また暫くは、お人形制作に時間が割けるでしょう。 ・・・ん??? ずっと休んでい…

石膏原型・足を作る ・・・ 制作記七十二

いよいよ最後となりました。 足を作ります。 足の指のような細い部分は 石膏が入りづらいので、空気抜きのために 指先に溝を切っておきます。 石膏の注ぎ口は、踵に開けます。 以前はもっと面倒くさい やり方をしていたのですが、 このほうが無駄がありませ…

石膏原形進捗 ・・・ 制作記七十一

ほぼ全ての原型が出来ました。 思う所があり、足だけは 後回しにしています。 *-*-*-*-*-*-* 今回型を壊しながら、効率の良い 砕き方を思いだしたので、 今日はそのコツを紹介しましょう。 先ずは割線付近を狙って、 鑿を入れます。 すると向こ…

石膏原形・型を壊す。 ・・・ 制作記七十

注型した石膏が硬化したら、 型を壊して、原型を取り出します。 使う道具は玄翁と百円ショップで買った マイナスドライバーです。 ドライバーを鑿のように叩いて 型を慎重に砕いていきます。 この作業は膝の上でやると良いでしょう。 注型一回目に石膏を着色…

石膏原形を作る・其の四 ・・・ 制作記六十九

ブログ記事の題名が 分かりづらいようなので、 今日から規格変更してみる。 ・・・石膏原形の続きです。 型に何回か石膏を流すのですが、 一回目は、顔料で着色しておくと 後で分かりやすいです。 使う顔料は、粒度が細かければ 何でもいいと思います。 私は…

石膏原形を作る・其の二 ・・・ 制作記六十七

型の中に石膏を流し込むため、 一か所に鋳込み口を開けます。 なるべく小さい方が理想的ですが、 ちいさすぎるとやりづらいので、 この大きさの場合、最低でも直径は 十五ミリくらいあった方が良いです。 また、鋳込み口が長いと詰まりやすいので、 その部分…

石膏原形を作る・其の一 ・・・ 制作記六十六

さて、今日から石膏原型の制作です。 油土のままではペーパーがけが 出来ませんので、何らかの硬い素材に 置きかえる必要があります。 今まで型取りした、石膏型が 乾いているので、内側に サフを吹いておきます。 色づく程度に軽く吹けば良いです。 私が使…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十五

よーし、無事に頭部の型取り終了。 ・・・いや、見ての通り 無事じゃないのですが・・・。 まあ、これは後で修正出来るので 特に問題ないです。 これで最後の型取りが終わったので、 明日から次の段階に移れます。 単調な作業が続いていたので、 やっと変化…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十四

お手手の作り方の続きを 解説しまーす。 十三、最初に床の水平を確認します。 型取り後、天地の面が平行でないと、 後で型を押さえるときに 不具合が生じるからです。 二枚の板の間に粘土をかませて、 水平になるよう調節しております。 十四、シリコーンを…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十二

お手手の続き。 七、他の部品と同様、玉受けを一ミリくらい 抉り、関節の玉を少し大きめの物に 置きかえます。 このとき電ノコの刃で作った道具で 引っ掻き傷をつけながら削ると、 削るべき場所が分かりやすいです。 八、削ったら玉受けに筆でベンジンを塗り…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十一

いよいよお手手の完成に向かいます。 この間、手持ちのシリコーンが 劣化していたため、手は型取りせずに ずっと放置しておりました。 使う直前まで待って、 シリコーンを購入。 買いに行く時間がないので、通販で。 ヨドバシで買ったのですが、 注文したそ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十九

一日空いてしまった・・・。 顔の造形を進める。 鼻の位置がもう少し上か・・・。 いや、こんなものか・・・。 いずれにしろ、もう一息です。 *-*-*-*-*-*-* 今日は裏技を一つ 紹介しましょう。 焼く前の鋳込み生地に対し、 濡れた筆で撫でて、…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十八

腕の型取り中。 以前の記事で、型取りする際に 切金を差して堤防を作ると書きましたが、 上の画像のように、三角の 粘土紐で行っても良いです。 私は小さい物の場合は、 粘土で堤防を作っています。 自分でやりやすいと思った 方法でやって下さい。 *-*-…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十七

腕の型取りがまだ終わって いないのですが、頭に手を加えつつ トースカンの具体的な使用方法を 説明致します。 一枚目の画像のように 水平線を引くのはもちろん・・・ 壁に沿って正中線を 引くことができます。 正中線のみならず、 トースカンの刃の高さを …

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十四

腕が仕上がる。 ・・・予定だった。 まあ、ほぼ出来ていますので、 明日型取りしたいところです。 今日も間が持たないので、 道具の解説です。 画像では解りにくいですが 支柱基部の中央には、 正中線が引いてあります。 これは制作中のお人形に、正中線を引…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十三

これから腕を仕上げまーす。 でも書くことが無いでーす。 というわけで、今日も 私が使う道具について 解説してみます。 お人形は立たせた状態で作るのが、 わたくしの流儀です。 そのためには何らかの方法で お人形を支えなくてはなりませんが、 複数の部品…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十二

足の型取り中。 とは言っても同じ事の繰り返しなので、 特に言及することがないです。 まだまだ退屈な作業が続くので、 私が塑像で使っている、道具の解説でもしてみます。 *-*-*-*-*-*-* 鉄ベラ。 これは序盤から中盤にかけて使います。 大ま…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十

ハイヒール足を作るのに、私は 傾斜を付けた治具のような台に 乗せてあります。 はっきり言ってこんな物は 無くても良いです。 理由は、ベタ足で作っても、 一度型を取ります。 その後、原型を壊さずに 再利用します。 指の第一関節あたりに 切り込みを入れ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十六

昨日の記事で発生した、事故の処理です。 失敗をきっかけに、石膏を継ぎ足すコツをお話しします。 石膏を継ぎ足すときは、相手が乾いているとよくありません。 乾いた石膏に、新しく溶いた石膏を付けようとしても、相手に水分を吸われてスカスカしたものにな…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十四

腿を作ります。 左右対称の物を作るとき、私は次のような手順で行っています。 最初に左右の腿の長さをそれぞれ測り、長さをきっちり揃えておきます。 片手でカメラを持っているため、ちゃんと測れていませんが、ノギスを使って測ってます。 前の工程でも左…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十三

胸のときと同様に、半面づつ型を取っていきます。 やることは前と一緒なので、詳細な説明は割愛しますが、少々補足説明をしておきます。 この間は、玉はすでに防水処理をしているので石鹸は塗らないと書きましたが、それだと玉の表面が荒れました。 カリ石鹸…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十二

胸が終わったので腰を作っています。 画像は股関節の可動域を、確認している所です。 だいたい80度くらい曲がれば良いと思います。 可動域の調整が出来たら、関節の受け部分の玉を、半径一ミリ大きい物に置き換えます。 その後は造り込んでいくだけです。 …

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十一

型取りの続き。 割り型なので、片面づつ取っていきます。 石膏を溶き、トロトロのうちにとりあえず全面を覆います。厚みはひとまず考えなくて良いです。 角となる部分(割り線付近)は気泡が残りやすいので、筆で撫でて、気泡を追いだします。 少しくらい細…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十

部品が仕上がったら、一度原型を粘土から石膏に置き換えます。 粘土原形のままでは、やすりがけができないので、いきなり鋳型を作ってしまうと、表面が荒いものになってしまいます。 先ずは割り線(パーティングライン)を書いていきます。スコヤを使うとよ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十九

完成品は玉の受け部分に、クッションとして皮を貼ることになります。 そのため原型段階では、革の厚み分として、すこし玉受けを削っておかなければなりません。 削る量は一ミリ程度です。削った後は今まで納まっていた玉より、半径一ミリ大きい玉をあてがっ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十八

一応手が出来あがりました。 本当は昨日両手を作り、型取りを片面行うつもりだったのですが、予定より時間がかかりすぎてる・・・。 昨日の工程表の通り、この後原型を一度石膏に置き換えます。 しかし手だけは特殊なので、シリコーンで型を取った後、レジン…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十七

各部品の最終仕上げに入るのですが、今回は手から攻めることにします。 指先を作るときは、一度指だけを切り取って作るとぐらぐらしないためやりやすいです。 当ブログもだんだん見てくれている方が増えてきたようで、ありがたいことです。 読んでくれている…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十六

再度全身を組み立てて、形の微修正と最終確認を行います。 ばらす前に概要は出来上がっているので、殆ど変更はありません。 今回はこんなところで良しとしておきましょう。 ここまでが、原型制作の第三段階です。 次から各部品の最終仕上げに入ります。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十五

足も作っておきます。 この段階では、足を取り外して、きっちり作ったりはしません。 後で再度全身を組み立てて、形の最終確認をします。 その前に外して位置がずれると、面倒くさいことになります。

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十四

膝の可動域を確認しながら脚を作ります。 可動域と同時に、ノギスなどを使って、脚の長さを確認しておくことも重要です。 大きいノギスがなければ、こういう測り方でも良いと思います。 私は測りながら作っているので、今回の部品の長さは左右でほぼ同じでし…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十三

今日は腿を作っています。 腰を外すことで、今まで見えなかった部分に手を加えます。