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ビスクドール制作記~上級編

新しくお人形を作るので、制作過程をアップするよ。 ビスクドールの作り方に興味がある人は要注目です。 いつ完成するか見ものだネ。

お知らせ

えーと、当ブログからのお知らせです。 本業の方が忙しいため、三月中は ブログの更新を休ませてもらいます。 納期ってものがありますので、今月中に 成形、素焼、最低二回の本焼をしないとダメなんです。 ビスクドールの進捗状況はというと 現在必死に研磨…

球体関節人形の作り方・張り込み編 おまけ

張り込み技法とは関係ないのですが、 今日は塗装と石粉粘土という素材の 適否について書いておきます。 結論から言うと、堅牢性、美観、手間とコスト といった点で考えたとき、個人的には 満足できる塗料は見つかりませんでした。 ただ、選べる物の中では個…

球体関節人形の作り方・張り込み編 第七回

今日でとりあえず最終回? 張り込み講座・仕上げの続きです。 まあ、皆さんご存知の内容だと思いますが、 一応最後まで、ざっと解説しておきます。 十一、さらに仕上げる 受けの部分と同様に、玉が収まる部分も 余計な粘土を削ります。 私は、最初に安物の切…

球体関節人形の作り方・張り込み編 第六回

今日も張り込みの続きです。 九、乾燥・第三段階 乾燥が進むにつれて、粘土は硬くなります。 これまで私が解説した要点を押さえていれば、 小さい部品なら、ほぼ歪まずに 適性な乾燥収縮が起こっていると思います。 ただ大きめの部品では、どこか「ん?」 と…

球体関節人形の作り方・張り込み編 第五回

張り込みの続き。 今日は地味に乾燥管理です。 七、乾燥・第一段階 端の部分が乾いて白っぽくなってきたら 型をはずして乾かします。 このとき立てられる部品は、必ず立てて 乾燥させます。 寝かせて乾かすと歪みやすくなります。 このまえ、型の端を平らに…

球体関節人形の作り方・張り込み編 第四回

昨日からのつづきだよ。 五、貼り合わせる ドベが乾く前に、手早く貼り合わせます。 このときずれて合わさると、とっても 残念なことになってしまうので、 ぴったり合わさるように気をつけましょう。 この時のために、型取りするとき 四角いツメを作っておけ…

球体関節人形の作り方・張り込み編 第三回

昨日に引き続き、張り込み講座をお送りします。 三、型に張り込む 均一な厚みに粘土を伸ばしたら、 乾かないうちに手早く張り込んでいきます。 型のエッジに粘土をすらないようにすると 仕上がりが綺麗です。 離型剤のようなものは特に要りません。 指でしっ…

球体関節人形の作り方・張り込み編 第二回

張り込み技法の続きです。 《実践法》 一、粘土を練る 型の準備ができたら、粘土を練ります。 作例ではラドールを使っています。 買ったばかりのままでは少し硬いので、 適当な水分を加えてちょうどいい硬さに練っておきます。 曲げたときにヒビが入らないく…

球体関節人形の作り方・張り込み編 第一回

予告通り張り込み講座を行います。 張り込みというのは型の内側に、 薄い粘土の板を貼り込んで作る成形技法です。 この成形方法は、もともとは(たぶん)陶芸技法ですが、 石粉粘土にも応用できます。 某球体関節人形技法書の二巻にも載っていますが、 こん…

予告!! 張り込み技法講座をやります。

お人形を作るとき、発砲スチロールの中子に 粘土を包む手法を採る方が多いと思いますが、 型の内側に張り込んで作ることもできます。 ↑今回作った型ですが、私は 全てブッ壊してしまいました。 しかしこの型は、ある細工を施すと、 張り込み型として使うこと…

石膏原型・足を作る ・・・ 制作記七十二

いよいよ最後となりました。 足を作ります。 足の指のような細い部分は 石膏が入りづらいので、空気抜きのために 指先に溝を切っておきます。 石膏の注ぎ口は、踵に開けます。 以前はもっと面倒くさい やり方をしていたのですが、 このほうが無駄がありませ…

石膏原形進捗 ・・・ 制作記七十一

ほぼ全ての原型が出来ました。 思う所があり、足だけは 後回しにしています。 *-*-*-*-*-*-* 今回型を壊しながら、効率の良い 砕き方を思いだしたので、 今日はそのコツを紹介しましょう。 先ずは割線付近を狙って、 鑿を入れます。 すると向こ…

石膏原形・型を壊す。 ・・・ 制作記七十

注型した石膏が硬化したら、 型を壊して、原型を取り出します。 使う道具は玄翁と百円ショップで買った マイナスドライバーです。 ドライバーを鑿のように叩いて 型を慎重に砕いていきます。 この作業は膝の上でやると良いでしょう。 注型一回目に石膏を着色…

石膏原形を作る・其の四 ・・・ 制作記六十九

ブログ記事の題名が 分かりづらいようなので、 今日から規格変更してみる。 ・・・石膏原形の続きです。 型に何回か石膏を流すのですが、 一回目は、顔料で着色しておくと 後で分かりやすいです。 使う顔料は、粒度が細かければ 何でもいいと思います。 私は…

石膏原形を作る・其の三 ・・・ 制作記六十八

石膏原形の続きです。 型に石膏を流し込んでいくのですが、 そのための準備をします。 先ずは石膏型がずれないように 針金で固定しておきます。 二三箇所も縛れば良いでしょう。 針金でなく、自転車のチューブとかを 利用しても良いです。 型をしっかり縛っ…

石膏原形を作る・其の二 ・・・ 制作記六十七

型の中に石膏を流し込むため、 一か所に鋳込み口を開けます。 なるべく小さい方が理想的ですが、 ちいさすぎるとやりづらいので、 この大きさの場合、最低でも直径は 十五ミリくらいあった方が良いです。 また、鋳込み口が長いと詰まりやすいので、 その部分…

石膏原形を作る・其の一 ・・・ 制作記六十六

さて、今日から石膏原型の制作です。 油土のままではペーパーがけが 出来ませんので、何らかの硬い素材に 置きかえる必要があります。 今まで型取りした、石膏型が 乾いているので、内側に サフを吹いておきます。 色づく程度に軽く吹けば良いです。 私が使…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十五

よーし、無事に頭部の型取り終了。 ・・・いや、見ての通り 無事じゃないのですが・・・。 まあ、これは後で修正出来るので 特に問題ないです。 これで最後の型取りが終わったので、 明日から次の段階に移れます。 単調な作業が続いていたので、 やっと変化…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十四

お手手の作り方の続きを 解説しまーす。 十三、最初に床の水平を確認します。 型取り後、天地の面が平行でないと、 後で型を押さえるときに 不具合が生じるからです。 二枚の板の間に粘土をかませて、 水平になるよう調節しております。 十四、シリコーンを…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十三

シリコーンの硬化を待つので、 お手手は一時中断です。 その間、頭部の型を取ってます。 *-*-*-*-*-*-* 私は何をやるにも五十分と 時間を決め、その間集中して 仕事を行うようにしております。 五十分経ったら、途中でもパッとやめて 他のこと…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十二

お手手の続き。 七、他の部品と同様、玉受けを一ミリくらい 抉り、関節の玉を少し大きめの物に 置きかえます。 このとき電ノコの刃で作った道具で 引っ掻き傷をつけながら削ると、 削るべき場所が分かりやすいです。 八、削ったら玉受けに筆でベンジンを塗り…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十一

いよいよお手手の完成に向かいます。 この間、手持ちのシリコーンが 劣化していたため、手は型取りせずに ずっと放置しておりました。 使う直前まで待って、 シリコーンを購入。 買いに行く時間がないので、通販で。 ヨドバシで買ったのですが、 注文したそ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の六十

頭部が完成。 昨日、小鼻の形が変だったので それを修正しつつ、全体を仕上げる。 きっちり左右対称な形を目指すのではなく、 微妙に目の形や口角の部分で 左右差をつけていたりいます。 ・・・昨日からほとんど変わって ないじゃん、とか言わないでください…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十九

一日空いてしまった・・・。 顔の造形を進める。 鼻の位置がもう少し上か・・・。 いや、こんなものか・・・。 いずれにしろ、もう一息です。 *-*-*-*-*-*-* 今日は裏技を一つ 紹介しましょう。 焼く前の鋳込み生地に対し、 濡れた筆で撫でて、…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十八

腕の型取り中。 以前の記事で、型取りする際に 切金を差して堤防を作ると書きましたが、 上の画像のように、三角の 粘土紐で行っても良いです。 私は小さい物の場合は、 粘土で堤防を作っています。 自分でやりやすいと思った 方法でやって下さい。 *-*-…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十七

腕の型取りがまだ終わって いないのですが、頭に手を加えつつ トースカンの具体的な使用方法を 説明致します。 一枚目の画像のように 水平線を引くのはもちろん・・・ 壁に沿って正中線を 引くことができます。 正中線のみならず、 トースカンの刃の高さを …

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十六

両腕を仕上げる。 道具解説の続き。 今日はトースカンです。 先ず、私が使っている トースカンの各部位の名称 (私が勝手にこう呼んでいる)は 画像の通りです。 そもそもトースカンとは何かというと、 加工物に水平線を卦書くのに 使う道具です。 え? 何で…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十五

お人形進捗。 あと残っているのは、 腕と頭部のみ・・・! もう少しです。 (あ、足の別バージョンもある・・・) 腕を作るとき、ただの 棒みたいにならないように 気をつけましょう。 ブライスみたいなお人形なら ともかく、球体関節人形の場合は そんな残…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十四

腕が仕上がる。 ・・・予定だった。 まあ、ほぼ出来ていますので、 明日型取りしたいところです。 今日も間が持たないので、 道具の解説です。 画像では解りにくいですが 支柱基部の中央には、 正中線が引いてあります。 これは制作中のお人形に、正中線を引…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十三

これから腕を仕上げまーす。 でも書くことが無いでーす。 というわけで、今日も 私が使う道具について 解説してみます。 お人形は立たせた状態で作るのが、 わたくしの流儀です。 そのためには何らかの方法で お人形を支えなくてはなりませんが、 複数の部品…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十二

足の型取り中。 とは言っても同じ事の繰り返しなので、 特に言及することがないです。 まだまだ退屈な作業が続くので、 私が塑像で使っている、道具の解説でもしてみます。 *-*-*-*-*-*-* 鉄ベラ。 これは序盤から中盤にかけて使います。 大ま…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十一

まだ足を作ってます。 合蹠したり・・・。 つま先から見て作ったり・・・。 ここのところ、一日あたり五十分しか やらない日が多かったのですが・・・、 何とか仕上りました。 *-*-*-*-*-*-* 前の記事で、足を二種類、 つまり普通のベタ足とハ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の五十

ハイヒール足を作るのに、私は 傾斜を付けた治具のような台に 乗せてあります。 はっきり言ってこんな物は 無くても良いです。 理由は、ベタ足で作っても、 一度型を取ります。 その後、原型を壊さずに 再利用します。 指の第一関節あたりに 切り込みを入れ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十九

今日から足を作り始める。 ん、玉の位置、 特に高さがずれている・・・。 これは部品をばらしたり 組み直したりすることで、 足に加わる力加減に 変化が起こるためです。 台から外して作り込む前に 再び位置関係を修正します。 前後、左右の方向には あまり…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十七

今日は脚を作っております。 お人形作りも、なかなかしんどいです。 *-*-*-*-*-*-* それはさておき、昨日窯の番をしながら、 近年の創作人形事情について 色々調べてみました。 元々私はモグリの人形作家なので、 創作人形業界とは、ほぼ縁があ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十六

昨日の記事で発生した、事故の処理です。 失敗をきっかけに、石膏を継ぎ足すコツをお話しします。 石膏を継ぎ足すときは、相手が乾いているとよくありません。 乾いた石膏に、新しく溶いた石膏を付けようとしても、相手に水分を吸われてスカスカしたものにな…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十五

昨日は眠くて中断してしまいましたが、ひき続き腿を仕上げます。 前にも解説したとおり、膝の玉受けを作るため、少し大きい玉に嵌め直します。 そのため一ミリ削るわけですが、どうやって一ミリの厚みを認識するかと言うと・・・。 私はこのような原始的な道…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十四

腿を作ります。 左右対称の物を作るとき、私は次のような手順で行っています。 最初に左右の腿の長さをそれぞれ測り、長さをきっちり揃えておきます。 片手でカメラを持っているため、ちゃんと測れていませんが、ノギスを使って測ってます。 前の工程でも左…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十三

胸のときと同様に、半面づつ型を取っていきます。 やることは前と一緒なので、詳細な説明は割愛しますが、少々補足説明をしておきます。 この間は、玉はすでに防水処理をしているので石鹸は塗らないと書きましたが、それだと玉の表面が荒れました。 カリ石鹸…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十二

胸が終わったので腰を作っています。 画像は股関節の可動域を、確認している所です。 だいたい80度くらい曲がれば良いと思います。 可動域の調整が出来たら、関節の受け部分の玉を、半径一ミリ大きい物に置き換えます。 その後は造り込んでいくだけです。 …

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十一

型取りの続き。 割り型なので、片面づつ取っていきます。 石膏を溶き、トロトロのうちにとりあえず全面を覆います。厚みはひとまず考えなくて良いです。 角となる部分(割り線付近)は気泡が残りやすいので、筆で撫でて、気泡を追いだします。 少しくらい細…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の四十

部品が仕上がったら、一度原型を粘土から石膏に置き換えます。 粘土原形のままでは、やすりがけができないので、いきなり鋳型を作ってしまうと、表面が荒いものになってしまいます。 先ずは割り線(パーティングライン)を書いていきます。スコヤを使うとよ…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十九

完成品は玉の受け部分に、クッションとして皮を貼ることになります。 そのため原型段階では、革の厚み分として、すこし玉受けを削っておかなければなりません。 削る量は一ミリ程度です。削った後は今まで納まっていた玉より、半径一ミリ大きい玉をあてがっ…

鳥目箱で回転体を作る 第六夜 最終回

球体の作り方自体は、昨日までの記事で紹介した通りです。そのため鳥目箱講座は前回までの内容で終わりにしようと考えていました。 ただある実験をしたので、補足説明のついでに、今日はそれを書いておこうと思いました。 以前にもなんとなく書いた記憶があ…

鳥目箱で回転体を作る 第五夜

十、縄を巻く 芯棒にしゅろ縄を巻きます。石膏の厚みを一定にし、食い付きを良くするのと、軽量化のためです。 制作物が大きい場合はワラ縄を使い、小さい場合はタコ糸などを使うとよいです。 巻くときは、芯棒の回転と同じ方向に巻くとほどけるので、回転方…

鳥目箱で回転体を作る 第四夜

六、補強合板を切る 厚み9ミリのベニヤ板を、鳥目箱の寸法に合わせて用意します。完成したブリキ板を、合板の端より5ミリくらい、ひさしのように出して、形を写します。 挽き板より大きめに切り取るため、写した形の五ミリくらい外側に線を描きます。 糸ノ…

鳥目箱で回転体を作る 第三夜

昨日の記事で間違った記述があったので、訂正しておきました。 誤:30ミリ以下の玉に、6ミリの棒を使う 正:39ミリ以下の玉に、6ミリの棒を使う 四センチ未満の玉だと、直径六ミリの棒を使うということです。すみません。 今日も玉造りの続きです。 四…

鳥目箱で回転体を作る 第二夜

昨日に引き続き、玉コロの作り方を解説していきまーす。 ≪用具・材料≫ 鳥目箱 芯棒(真鍮かステンレス丸棒) 接着剤 薄美濃紙 コンパス・製図用具 しゅろ縄 釘 レール釘 ヌカ釘(小さい真鍮製の釘) ブリキ板(トタン板) 精密ヤスリ ベニヤ板(9ミリ厚) …

鳥目箱で回転体を作る 第一夜

昨日予告した通り、今日から何日かにわたって鳥目箱で回転体を作る技法をお伝えします。 そもそも鳥目箱とは何かと言うと、前にも書きましたが、もともとは金属鋳造の世界で原型を作るための技法です。 伝統的に壺、花瓶、鼎など器物や、あるいは梵鐘等の原…

ビスクドール制作記 壱之巻 其の三十八

一応手が出来あがりました。 本当は昨日両手を作り、型取りを片面行うつもりだったのですが、予定より時間がかかりすぎてる・・・。 昨日の工程表の通り、この後原型を一度石膏に置き換えます。 しかし手だけは特殊なので、シリコーンで型を取った後、レジン…