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ビスクドール制作記~上級編

新しくお人形を作るので、制作過程をアップするよ。 ビスクドールの作り方に興味がある人は要注目です。 いつ完成するか見ものだネ。

お知らせ

その他

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えーと、当ブログからのお知らせです。

本業の方が忙しいため、三月中は

ブログの更新を休ませてもらいます。

 

納期ってものがありますので、今月中に

成形、素焼、最低二回の本焼をしないとダメなんです。

 

ビスクドールの進捗状況はというと

現在必死に研磨作業中です。

 

張り込み講座で時間を稼いでいる間、

作業が進んでいるかと思いきや、

あまり進展がないです。 

 

ブログ記事を書くのに時間がとられて

あまり時間稼ぎの意味がなかった・・・。

 

それはともかく、ブログの再開は

四月三日から行います。

予定としては、簡単に研磨の手順を

説明して、いよいよ鋳型作りに入ります。

 

モデリングキャストたらいう

材料があるようなので、窯の無い方でも

鋳型を作ってそれを使えば、

簡単に複製出来るでしょう。

 

自分では使ったことがないですが、人のを見ると

石粉粘土よりも、そっちを使った方がいいと思う。

昨日まで張り込みの解説していながら

言うのもなんですが・・・。

 

まあ窯のある方なら陶土を使って、

張り込み技法で小物を作って遊べるので

覚えておいて損は無いです。

 

↓これも、しばらく前に張り込みで作ったものです。

可愛いでしょ?

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陶土なら、石粉粘土みたいに乾燥で

激しく歪むことはありません。

鋳型を作るほど手間がかからないので

結構使える技法です。

 

*-*-*-*-*-*-*

 

しかし前々から思っておりましたが、

旧イージースリップの瓶には

「焼かないビスク」と書いてあります。

 

モデリングキャストも、焼かずに

ビスクドールが作れますという触れ込みですが

焼かなければビスクではないですよね・・・。

 

まあ、さすがにその程度のことは

皆さんお分かりでしょうが、

そもそもビスクとは何ぞやということになると

結構勘違いしている方が多いようです。

 

いずれその辺のことも、

退屈な作業が続くときに、

余談として解説してみたいと思います。

球体関節人形の作り方・張り込み編 おまけ

張り込み講座 雑記

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張り込み技法とは関係ないのですが、

今日は塗装と石粉粘土という素材の

適否について書いておきます。

 

結論から言うと、堅牢性、美観、手間とコスト

といった点で考えたとき、個人的には

満足できる塗料は見つかりませんでした。

 

ただ、選べる物の中では個人的には

これが最善と思うものを紹介します。

(推奨するわけではありません)

 

着色前の、下地だけ施した作りかけの

お人形があるので、画像を上げておきます。

 

これは下地に新うるしというものを

使っております。

写真で見ても、よくわからないですが・・・。

 

うるしとか言っておりますが、

これは本物の漆ではありません。

かぶれないし、乾かせば固まります。

おそらくカシューのようなものだと思います。

 

 

元々は釣り竿の塗料として

開発されたものらしいです。

そのような素性ゆえ、水に強く

力が加わっても割れや剥離が起こりにくいです。

 

見た目や感触的にも、カチッと

丈夫に乾いている感じがします。

 

百年二百年経ったときは分かりませんが、

画像のは、作ってから十年以経過しています。

特にひび割れや剥離のような劣化は

いまのところ見られません。

 

欠点としては、やや高価なのと、

塗って研いでを何回か繰り返すため

かなり手間がかかることです。

(薄め液を使って、何回も薄く塗り重ねる方が良い)

 

しかし石粉粘土自体が脆いものです。

いくら下地の被膜を丈夫にしても、

あまり意味がないかもしれません。

 

こんなものを使わなくても、白いサフを

毛羽が収まるくらいまで、

吹いて研いでを繰り返せば、

それでもいいと思います。

 

 

着色は最初にMrカラーのような

ラッカー系塗料を使い、その後

筆で塗りたい所はエナメル系塗料で塗ります。

 

あるいはパステルと艶消しクリヤー

を使うのも良いと思います。

自分ならそうします。

 

油彩で着色するというのは、個人的には

あり得ません。

 

油彩は塗料ではなく絵具です。

爪で引っ掻けば削れるし、衣装と擦れれば

色写りもします。

しかもこういうものを売却するなんて信じられないです。

 

油彩は深みのある色が出せるという者がいますが、

どんな塗料でも、何度も色を重ねれば

深みが出てきます。

意味が分かりません。

 

・・・。

何が言いたいかというと、素材や制作技法は

最初から良く考えて選べということです。

 

私の話は不快になる方が多いでしょうが、

本当に伝えたいのは、ここから先の話です。

誰に?

 

これから人形作家になろうと勉強中の若い方々です。

当ブログは従前の技法に拘泥したい方は

対象にしておりません。

 

言うと嫌われるため、他では語られない話です。

少し長くなりますが、人形作家になりたいという者は

良く読んでおいた方がいいです。

 

*-*-*-*-*-*-*

 

陶芸とか、漆とか、木目込み人形とか、他の工芸分野に比べて

創作人形の世界は歴史が浅く、まだまだ未発達です。

 

現在まで石粉粘土の制作技法が主流になっておりますが、

はっきり言って、これは造形の素人が考案した技法です。

少なくとも古今の工人が長い時間をかけて

練り上げてきたような技法ではありません。

 

これは推測なのですが、

最初に石粉粘土で作ることを考案した者は、

誰だか存じませんが――

 

・多くの製品が、原型→型→製品という

 過程を経て生産されること知らなかった。

・石膏の扱い方を知らなかった。

・型を取り、別の丈夫な素材に置き換えるという

 基本的な発想がなかった。

・乾かすだけで硬くなる、手軽さから石粉粘土を使った。

 

――と思われます。

あくまで私の推測です。

 

原型を異素材に置き換えることを前提にすれば、

石粉粘土を使う利点はあまりないです。

原型にも、完成品にも。

 

そもそも石粉粘土を使う理由、その利点というものを

皆さん考えたことがおありでしょうか。

多数のやり方を試した結果、石粉粘土を選んだのでしょうか。

おそらく他に選択肢がなかっただけだと思われます。

 

別に石粉粘土で人形を作ることに

意味がないというわけではありません。

素人が趣味的にやるには適当な技法です。

 

ただ、プロの人形作家が使うべきか、

これからやろうという人は

そこのところを良く考えたほうが良いです。

 

石粉粘土は、成形性が悪い、脆い、

高級感がない、経年変化に弱いと

私の目には短所が目立ちます。

 

昨日まで石粉粘土を使って、張り込み技法を

解説しましたが、

 

別に素材は何でもいいんです。

私は使ったことがありませんが、FRPで作っている

作家さんもいるし、紙を貼って作る方もいます。

 

私は磁器を選びましたが、その理由は

専門が陶芸なので、自分が扱えるという他に、

素材として美しく丈夫であるということです。

 

丈夫と言うと「え?落せば割れるよ?」という

声が聞こえてきそうですが、他の素材でも

磁器が割れる高さから落せば、ダメージを受けます。

無傷では済まないでしょう。

 

たしかに磁器は靭性(耐衝撃性)には優れません。

しかし硬度(耐摩耗性)には優れており、

引っ掻き傷には強いです。

この点は石粉粘土をはじめ、他の素材は比較になりません。

 

さらに水や油に強く、温度や気温の変化にも強く、

直射日光にも強く、酸アルカリにもまあまあ強いです。

つまり、経年変化に強いのです。

 

落して割ってしまうことは、気をつければ防げます。

しかし経年による劣化は気をつけても防げません。

 

アンティークのビスクドールを見ても、

他はボロボロでも、本体部分だけはつい最近

作られたかのような、外観をしております。

 

そういったことを考慮して、今のところは

美しさと堅牢さ、そして人形の肌に相応しいという点で

磁器に勝る素材は無いと考え、作っております。

 

これから作家になろうという皆さんも、

「石粉粘土を使うのが基本みたいだから」とかではなく、

原型においても、製品においても、

自分に相応しいと思う素材を選びましょう。

 

今後、石粉粘土の人形は、徐々に

廃れていくと思います。趣味では別として。

少なくとも完成品を石粉粘土で作る

作家さんは減少傾向にあると思います。

 

他にもいろいろ語りたいことはありますが、

長くなるので、またの機会に。

球体関節人形の作り方・張り込み編 第七回

張り込み講座

今日でとりあえず最終回?

張り込み講座・仕上げの続きです。

まあ、皆さんご存知の内容だと思いますが、

一応最後まで、ざっと解説しておきます。

 

十一、さらに仕上げる

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受けの部分と同様に、玉が収まる部分も

余計な粘土を削ります。

 私は、最初に安物の切出を使っておりますが、

これで大雑把にザクザク削り取っておくと楽ちんです。

 

 

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その後彫刻刀(これも安物)で丸くなるように削ります。

 

 

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玉をあてがって、左右同じ長さになるように

測って調整します。

具合が良さそうなら、すぐにくっつけたいところですが、

まだ付けません。

 

 

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そろそろ玉受けの粘土が、

乾いていると思うので、

さらに粘土をくっつけます。

 

表面積をふやすため、中心付近を

少し削っておきます。

 

 

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粘土をくっつけて・・・

 

 

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玉でぐちゃっと、ぐりぐりします。

 

 

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反対側からも棒を使って、

粘土をならしておきます。

 

 

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ここまで終わってから、玉をくっつけます。

先ず合印を書いて・・・

 

 

 

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玉の接着面をなんとなく引っ掻いて

荒らしておきます。

が、これはやらなくてもいいかも。

 

 

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相方に粘土を盛り・・・

 

 

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玉を押し付けます。

 

 

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いったん外し、必要な粘土以外は

取っておきます。

 

 

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ドベを指で摺り込むように、

薄ーく付けて・・・

 

 

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しっかり圧着します。

 

 

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付けたら接合部をならします。

 

 

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バリの修正あとが乾いているので、

磨いておきます。

 

 

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毛羽立ちは、柔らかい粘土で

撫でてやると、収まります。

すこーし割り線の痕が見えますが、

このくらいなら、塗装の下地段階で消せるでしょう。

 

 

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あとはひたすらヤスリ仕上げです。

窪みがあれば、粘土で一つ一つ埋めていきます。

これを全パーツに行うだけです。

簡単でしょ?

 

*-*-*-*-*-*-* 

 

七回にわたって張り込み技法を解説してきましたが、

注意点はだいたい御理解いただけたと思います。

参考になれば幸いです。

 

・・・まだ続く。

明日は塗装その他、いろいろ余談をするつもり。

球体関節人形の作り方・張り込み編 第六回

張り込み講座

今日も張り込みの続きです。

 

九、乾燥・第三段階

f:id:jikiningyou:20170312231622j:plain乾燥が進むにつれて、粘土は硬くなります。

 

これまで私が解説した要点を押さえていれば、

小さい部品なら、ほぼ歪まずに

適性な乾燥収縮が起こっていると思います。

 

ただ大きめの部品では、どこか「ん?」

というおかしな変形が起こっているかもしれません。

 

その場合は、乾燥直前のギリギリ変型出来る

ポイントを見極めて、手で内外から押さえ、

修正しておきます。

 

ただ石粉粘土の場合、いくら気を使っても

若干の歪みは残ります。

私の場合は、顔、胸、腰などは、

自分で気にならない程度には作れます。

 

上の画像の玉は直径が約四十五ミリですが、

完全乾燥後に並べると、どうしても

これくらいの差異が発生しております。

この程度で済むと見るか、こんなに歪むと見るか・・・。

 

ただ、この程度であれば、関節の機能に

支障をきたすようなことはありません。

惰球にした部分も、しっかり空転防止が機能します。

 

 

十、仕上げ

大過なく乾いたら、各部を仕上げていきますが、

先ずバリの除去を行います。

 

このバリの痕跡は、いくらヤスリをかけても

取れません。

バリの部分だけ、繊維の方向が立っているからです。

 

 

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バリの両脇にシャーペンで線を引き、

その間を、彫刻刀で削り取ります。

あまり深く抉る必要はないので、

軽く溝ができる程度で良いです。

 

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削れたら溝部分を筆で濡らし、

粘土をすりこむように埋めていきます。

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数分で乾きますが、その間に玉受け部分を

削っておきます。

 

ここからは私が詳しく解説するまでもないので、

ざっと説明しておきます。

 

 

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玉が上手く収まるまで削ったら・・・

 

 

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受けの部分に粘土をくっつけます。

一回付けただけでは、玉受けは出来ないので、

とりあえず大雑把に付けておきます。

 

 

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粘土を付けたら、相手の玉でぐりぐりして・・・

 

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とりあえずこのくらいに作っておき、乾かします。

 

 

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ここまでやれば、さっき溝に埋めた粘土が

乾いてヒケが起こっているので、

再度埋めておきます。

 

 

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ついでに細かいひび割れや、傷なども

この段階で埋めておくと良いでしょう。

 

 

作例には腿の画像を使っておりますが、

実際の順番としては――

 

足の玉 → 脛の足首受け → 脛の玉(膝) 

→ 腿の膝受け → 腿の玉(股関節)→ 腰の股関節受け

→ 腰の玉(胴)→ 胸の受け・・・

 

と、いったように体の先の方から

仕上げていった方が能率が良いです。

何故なら玉が出来ていないと、

玉受けは作れないからです。

 

長くなるので続く。

 

*-*-*-*-*-*-*

 

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またデッサン会へ、人体クロッキーしに行く。

今日のモデルさんは、すごく細い。

手足が長く見える。

 

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今月、あと二回いけば、会計係の仕事から解放される。

もう少しの辛抱。

 

球体関節人形の作り方・張り込み編 第五回

張り込み講座

張り込みの続き。

今日は地味に乾燥管理です。

 

七、乾燥・第一段階

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端の部分が乾いて白っぽくなってきたら

型をはずして乾かします。

 

このとき立てられる部品は、必ず立てて

乾燥させます。

寝かせて乾かすと歪みやすくなります。

 

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このまえ、型の端を平らに削り、

粘土をまっすぐに切っておくように言ったのは

このためです。

 

腰など立てられない物は、仕方がないので

下にスポンジか、折ったタオル等を敷いて

その上で乾かします。

 

(ここから先は画像を撮っても

意味がないので割愛する。

自分の感触で確かめるべし。)

 

乾燥するにつれて歪んでいないか

ときどき様子を見ます。

確認する頻度は自分で判断して下さい。

 

均一に乾くように、ときどき上下を

ひっくり返すと良いでしょう。

 

歪みが発生しているようであれば

型に入れ直し、内側から押さえて

修正します。

 

・・・この作業は、けっこう手間がかかります。

 

全パーツを一度にやろうとせずに、

乾いたパーツの仕上げをしながら、

その合間に様子を見ると良いでしょう。

 

自分が気を配れる無理のない部品数で

乾かした方がよいです。

 

 

八、乾燥・第二段階

やはり画像は意味がないので、ここでも割愛する。

 

なんとなく乾いてきて、型から浮いて

ブカブカするくらいになったら、

もう押さえて修正することは出来ません。

 

次の乾燥第三段階まで、放置します。

放置するとは言っても、ときどきひっくり返します。

出来れば両側を同じ時間乾燥させましょう。

 

 

つづく。

球体関節人形の作り方・張り込み編 第四回

昨日からのつづきだよ。

 

五、貼り合わせる

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ドベが乾く前に、手早く貼り合わせます。

このときずれて合わさると、とっても

残念なことになってしまうので、

ぴったり合わさるように気をつけましょう。

 

この時のために、型取りするとき

四角いツメを作っておけば、非常に便利です。

 

片方をカチッと合わせておいてから、

もう片方を合わせるように閉じると、

ずれることなく、ぴったり

貼り合わせることができます。

 

これでズレるようであれば、粘土の

切り口が高すぎる可能性があります。

 

 

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上手く合わせたら、内側から合わせ目を

しっかりと引っ掻き、その後に指でならします。

ラドールは陶土に比べると、粘土どうしの

なじみが非常に悪いので、ただなでるだけでは不十分です。

 

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細長く指が届かない部分は、

私の場合はこのような

押さえ具を作って対処しました。

これを使って、引っ掻いた継ぎ目をなじませます。

 

 

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次に端の粘土を切り落とします。

型の端部分は、あらかじめ

平らに削っておくと良いでしょう。

 

 

六、バリをとる

型を合わせた後、一呼吸置いたら

いったん型を片側だけはずします。

 

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バリができているので、これを丁寧に

切除しておきます。

放っておくと乾燥時に引っ張られて、

適性に収縮しません。

 

バリを取ったら、また型をかぶせておきます。

粘土を型の形になじませるように、

内側からペタペタ指で押さえておきます。

この状態でしばらく放置します。

 

つづく。

球体関節人形の作り方・張り込み編 第三回

張り込み講座

昨日に引き続き、張り込み講座をお送りします。

 

三、型に張り込む

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均一な厚みに粘土を伸ばしたら、

乾かないうちに手早く張り込んでいきます。

 

型のエッジに粘土をすらないようにすると

仕上がりが綺麗です。

離型剤のようなものは特に要りません。

指でしっかり粘土を押さえましょう。 

 

 

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終わったら、伸ばした粘土が乾かないうちに

片側もすぐに張り込みます。

このときに粘土が少し足りなくても、

端の方を引っ張ったり、寄せたりしてはいけません。

 

引っ張ると乾燥で、引っ張った方向に縮んだりします。

そうならないように、粘土を型より少し大きめに

切り取っておきましょう。

 

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型からはみ出た部分は、ハサミで

大まかに切り取っておきます。

 

 

四、接着面を整える

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余分な粘土を、さらに剣先で丁寧に切ります。

竹ベラのような鈍い物ではダメです。

 

切れ味が鈍く抵抗が大きいと、

無用な力が加わるため、

それも歪む原因になります。

 

切る道具は幅の狭い、鋭い剣先が適当でしょう。

 

切断面が、型の面よりも

微かに高くなるようにします。

高すぎても足りなくてもうまくいきません。

 

私は剣先をウラ向きにして、

型の合わせ面に沿わせながら切ります。

粘土は弾力があるため、こうすることで

型より微妙に高く切れます。

 

この時、一気にズバーッと切ってしまうと、

粘土にくせがつき、乾燥で歪んでしまいます。

 

短いストロークで、手前に向かって刃を動かし、

それとは逆に、切る箇所は奥に向かって、

少しづつ移動すると良いでしょう。

意味が分かるかな?

 

私の説明が細かいのは、要点を押さえないと

石粉粘土は歪みやすいからです。

 

 

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切ったら筋を付けて、接着面を荒らしておきます。

ここまで終わったら、乾燥しないように

ぬれ布巾をかぶせて、反対側も同じように行います。

 

 

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両面とも準備ができたら、引っ掻いておいた

接着面に、ドベ(ドロドロの粘土)を塗ります。

ドベはあらかじめラドールを、

乳鉢で擂ることで作っておきます。

 

 

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ラップをしておけば、すぐには乾きません。

 

続く。